【完】『けったいなひとびと』

本社に戻ると駿は社長室に向かい、

「秀島社長、ただいま戻りました」

「本間顧問の容態は?」

「本日お亡くなりになられました」

それは遺体を確認しているので間違いない。

後日お別れ会を開く意向でスケジュール調整を進める旨さやかの了解を取ってから、

「それと…これは内々の話なのですが」

と小声になり、

「本間家の御曹司の動きは注視しておくこととのアドバイスがありました」

と報告を添えた。

さやかは報告を聞いていたが、

「例の、三浦ちゃんにちょっかい出したってあの御曹司ね」

と言い、

「分かった、注意する」

引き締まった顔つきに変わった。

「それと」

と懐から例の覚書を出して、

「先日伺った折に依頼した覚書ですけど、どないしますか?」

「それは伊福部くんが預かってくれる?」

「では秘書室で保管しておきますので、必要の際にはよろしゅう」

「うん」

駿は辞去した。



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