恋涙~初恋だから~
第4章 体育祭
そんなある日、待ちに待った体育祭が
開かれた。

体育祭は毎年大賑わいで、保護者の方が
たくさんいる。

私は少しだけど、1年生の頃とは比べものにならないくらい、彼とも仲良くなっていた。

そんな中での体育祭。
運動は大の苦手だけど頑張ろうと思った。

『彼にカッコ悪いとこは見せられない。』
心の中で、勝手に思っていた。

でも案の定、運動が苦手だから結果は
散々になってしまった。

ーそしてお昼休憩

私は早くお昼を食べ、友達の所へ行った。

「◯ ◯~」

友達が来た。

「どうしたの?」

「あのさ、◯ ◯にさ頼みごと…があるんだよ…」

「なに?」

「これ…あの人にさ渡してくれない?」

「えっ…どうして…自分で渡せばいいじゃん。」

「ごめん!だけど、お願い!」

しかたなく、私は引き受けた。

貰った私は、こっそり手紙の中を見てしまった。


「なんだろう?」



その手紙の内容は、別れの手紙だった。


『えっ…こんなの私が渡していいものじゃないよね…でもどうして…』

その内容は…
『付き合ったのはいいけど、全然話せないから…もうどうすればいいか分からないの。
ごめんなさい。』と、書いてあった。

私はどうにでもなれ!と思い、彼に
手紙を渡しに行った。

「◯ ◯くん!」

「どうしたの?」

顔をみるとなんだか早く帰りたくなった。
だから、早く渡して帰ろうとした。

「これ!◯ ◯から、あとで見て!」

「えっなに!?」

「とりあえず、あとで見てね!」

私はそのまま、走り去って行った。そして無事、体育祭が終わった。

ー帰りの会

「みんなよく頑張った!」

そうして帰りの会が終わり、私は友達と
帰ろうとしたとき…

「ねぇ◯ ◯ちゃん…あの手紙なに?」

「私もよく分からないよ…」

空気が重い。本当に早く帰りたくなった。

「とりあえず、◯ ◯に聞いてみて!じゃあね!」

やっと帰れたとき、好きな人と話せたのに、嫌な気分になった。

『私だって、よく分からないよ…』

とても嫌な体育祭になってしまった。
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