恋涙~初恋だから~
第3章 2年生
月日は過ぎ、もう二年生になってしまった。登校して、クラス表を見る。

『あっ、4組。』

あの友達とは離れてしまったが、
仲のいい友達と同じクラスになれたので
どことなく不安は減った。

ーそして…

『あっ、同じクラス…』

2年生になって、あの人と同じクラスに
なれたのだ。

『とてもいい1年になったらいいな…』
そう思った。

出席番号はあの人の前。

浮き足立っていた。

しかし、そんなある日…
「へぇ~◯ ◯くん、あの子と付き合ってるの! 」

それは、友達と彼がつきあっているという
話だった。

「うん、そうなんだ。」

「いいな~ずりぃぞ!」

私のあの時の予感が的中したのだった。

私は…胸が痛かった。
『そりゃ私、好きなんだって言ってないけど…これはきついな‥…』

悲しかった。苦しかった。
でもどうにも出来なかった。

『好きな2人の邪魔なんてできるわけないじゃん…』

幸せな2人を見るのは辛いけど、このままでいなきゃいけない。
それが私の決断だった。

見えない心の涙が落ちた音がした。
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