全てをこの風に乗せて
~ゆうやけこやけ



そんな音楽に合わせて、


「せぇーのっ」


花織は独りで紙飛行機を飛ばした。







ふふーん♪

花織さんは紙飛行機が得意なのです♪


と心の中ではしゃぎながら。






「おねぇーちゃん」





妹の声が風にのって聞こえてきた。



「はぁーい」

ブランコの横に置いてあった鞄をもって

公園の外へ軽い足取りで歩く。






高木くんの反応は見られなかったけど…

元気だしてくれるといいな♪






迎えの車までのほんの少しの距離

目の前に広がる茜色の夕焼けが

とても綺麗だった。
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