桜ノ蕾


そう言った殿に私は目を奪われた。





『誰もが目を奪われる』が似合うのは殿だと思う。





殿は私をそんな風になると思っているんだろうか。


誰もがってことは殿も?


でも咲くときにはってことは今は違うの?




私は真っ赤になりつつもそんな2つの疑問を頭に浮かべていた。


彼は私がこんなにも好きだということを分かっているのだろうか。
意味深な言葉を吐くのはからかい?それとも本心?





「そうですか、それは咲くのが楽しみですな」


そう言った陶さんは少し悔しそうな顔をしているように思えた。
でも直ぐにさっきまでの何を考えているか分からない表情を浮かべる。


「話が長くなりましたな。本題に移ってもよろしいか?」






本当に何を考えているか分からない人だ。




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