混沌の彼方
過失

僕は今,空を見上げている。

気持ちのいい晴天だ。

まぶしい太陽がさんさんと降り注いで

白いアスファルトを温めていく。




僕はしばらく僕の影を見つめた。



左手を少し動かしてみる。

僕の影も同じことをした。



そうやって僕は,今生きていることを確認する。
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