Secret twin LOVERS〜秘密の御曹司に、奪われ愛〜

「でも…素敵なお店なんだけど、ちょっと敷居が高いんだよねぇ。

私も、お気に入りのバーテンダーさんとかに出会いたいけど、そう何回もは行けないかもねー」

薫が言って、降下ボタンを押す。

来たエレベーターの中で、

「冬美は、一人でも行ってみなよ。秋冬さんとの距離も、もっと縮められるかもしれないし」

話すのに、

「うん、そうだね…」

生返事をすると、

「……冬美ってば、また最初からあきらめてるでしょ!」

と、頬を両手でつままれた。

「……当たってみないと、どうなるかわからないんだから、がんばんなさいって、少しは!」

頬を左右に引っ張られて、

「……わかったから、痛いしやめてってば、薫ちゃん」

と、ヒリヒリするほっぺたを撫でさすった……。



< 15 / 93 >

この作品をシェア

pagetop