Secret twin LOVERS〜秘密の御曹司に、奪われ愛〜

-2-


ーー秋冬さんがお店を上がるのを待って、

「…それじゃあ、これからどこかでコーヒーでも……」

言う彼と、2人で歩き出した時、

前から歩いてくる人が、目に入ったーー。


その顔に、「あ…」と、秋冬さんが小さく声を上げて、足を止める。

ラフな格好の彼とは対照的に、きっちりとスーツを着こなしたその人は、彼の正面まで来ると、

「……秋冬、こんなところで何をやってるんだ?」

双子の兄弟であるはずなのに、まるで会ったことを嫌悪するかのような口ぶりで、低く聞いた。

「……兄さん」

口にする彼に、

「……なんだよ、女なんて連れて。おまえの彼女か?」

ぶしつけに聞いてくるのに、彼がうつむいて首を小さく振る。


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