癒し恋~優しく包まれて~
「まあね」と私を見るエリカさんの目は前会ったときと変わらず、冷ややか。この人は多分、私が嫌い。

エリカさんは苦手なタイプだから好かれようとは思わないので、嫌われていてもなにも問題はないが、気分はよくない。


「エリカがここにいるとは、嫌な予感しかしないんだけど」


不快そうな表情で低い声を出したのは俊也さん。俊也さんが言う嫌な予感は私にもしていたが、ここにもう一人登場するとは予想出来ていなかった。


「お姉ちゃん、どうしたの? ええっ? 夏鈴さんに俊也? なんで?」


ハンカチを手にして登場した女性は洗面所から戻ってきたみたいだけど、エリカさんを「お姉ちゃん」と呼ぶところを見ると、エリカさんの妹らしい。

声はそっくりで顔も似ている。雰囲気はエリカさんより柔らかくふんわりした感じだけど。


「うわー、セリナちゃん! 久しぶりー」

「夏鈴さん、お久しぶりです。お元気そうですね」

「うん、元気よー。セリナちゃんも元気だった?」


神原さんとセリナさんは感動な再会らしく盛り上がっていた。
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