癒し恋~優しく包まれて~
「うん。変な誤解されたくないから、ちゃんと言っておくけど、セリナのことは従兄弟の奥さんとして見ているし、恋愛感情とかは何もない。だから、安心して」


私は大きく頷いて、俊也さんに抱きついた。

不安に思うことは何でも聞こう。いつまでも抱えていたらストレスにもなる。


「安心しました」

「うん、俺は不安なことがある」

「なんですか?」


彼が不安に思うことを私が取り除けるなら、取り除きたい。


「岩田のスムージー。あれ、うまいのか? みんな一度くらいしか飲んでないじゃない」


顔をしかめる俊也さんを見て、私は吹き出した。


「笑うなよ」

「だって、そんなことだなんて。大丈夫ですよ。味はともかく体に良いことは間違いないから、一度飲んであげてください。そうしたら、きっと満足してくれますよ」

「仕方ない、覚悟を決めるよ」


大きく息を吐く俊也さんを見て、私はまた笑った。意外な一面を見れるのも楽しい。


その後、不安がなくなりスッキリとした気持ちで出勤。

俊也さんは用意されたニンジン抜きのスムージーを鼻つまんで飲んで、「まずい」と呟いた。
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