癒し恋~優しく包まれて~
掴むものが何もなくなり、とにかく隠さねば!と胸の前で腕をクロスさせる。

ああ、でも、下も隠したい。

どうしたらいいものかと泳がしていた目が視線を感じて、その先を見る。


「優しくしてあげるから、全てを俺に見せて」

「見せる?」

「柊花のことだから、きっときれいに磨いているでしょ?」

「それはまあ、一応」


女子力をあげるために誰にも見せることのない体でも、いつか好きな人に捧げるためと磨いてはきていた。

体型維持のためのストレッチは毎晩欠かさず続けていて、自慢になるくびれを作っていた。

保湿やリラックス効果のある入浴剤を入れたぬるめのお風呂にゆっくり浸かっていた。もちろんお風呂上がりのスキンケアにも抜かりはない。

自分なりに磨いてきた体だけど、それは自己満足き過ぎなく、この体を気に入ってもらえる自信はない。


「がっかりしないでね」

「がっかり? 心配しなくても柊花はかわいいし、きれいだよ。その体、俺に愛させて」


俊也さんはクロスしている私の手をどかし、体を密着させ、大好きなキスをする。
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