Pyua love ~そして真実~
テーブルの上のスマホが振動する。

私のではなくて、夢花のだった。

「あ!ごめーん!誘っておいてアレなんだけど・・・俊からメール入った!行かなきゃ!」

「パンケーキは食べれたから良いよ。デートの誘い?」

「デートなんかじゃないから!」

俊は、夢花が幼稚園の頃からの幼なじみで、たまにこうやって呼び出しがかかる。

夢花は、断ることもなく応じるのは、俊の事を好きだからで、付き合えば良いのにって思う。

「付き合っちゃえば良いのに・・・。」

「だーかーら。あたしは年収1000万以上ないとイヤなの!」

「将来、俊がそうなるかもしれないじゃない」

「そうなったら、考える!」

そう言うと、お金をテーブルに置いて店を出ていく。

私は、残った紅茶を飲み干すと会計を済まして、店を出る。

(どうしようかな)

特別に行きたい所もないが、せっかくここまで来たのに、帰るには早い。

街をふらつくか。
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