Pyua love ~そして真実~
どおりで、大人っぽいはずだ。

坂上君が2歳年上だったなんて・・・。

しかも、誕生日が一緒だなんて驚いた。


それよりも・・・これは・・・確実に私へのメッセージだ。

何で、直接会いに来てくれたら良かったのに。

この雑誌を夢花が持って来てくれなかったら、私は知らないままだった。


「ねぇ!?やっぱり、志帆の事だよね?」


「うん・・・私は、知ってたの。坂上君がシモンドの社長だって事」


「はぁ・・・何であたしに言わなかったの?

あたしが年収1000万以上って言ってるから?」

答えにくい事を、ストレートに聞いてくる。

「最低・・・。志帆が小さい頃からずっと思い続けてる、好きな人をあたしがとると思った? そもそも、あたしは用済みなんだって。

あんなに冷たい視線受けて、アプローチ出来るほどに、肝は座ってない!!

志帆は、あたしを信じてなかったんだね。」


「信じてるとか信じて無いとかじゃないの。 」

坂上君から、シモンドの事は口止めされていた。

それだけじゃない。

遠い異世界の話しとか、信じないだろう。

私がペンダントの話しをしても、
夢物語だと信じてくれない夢花に、どう話せば良かったのか。


夢花は、怒ったまま教室を出ていった。


追いかけても、怒りは収まらないだろう。


私は、どうするべきなのか。

いろいろと衝撃があって、頭を冷やす必要がありそうだ。

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