【完】もっとちょうだい。
「どこか遊べるところあるかなぁ?」


「今調べてるから待って」



「あたしの計画穴だらけでほんとごめん」



「いや、俺が悪かった。普通男が調べとくもんだし」



……なんで?そうなの?


ヤヨはスマホで検索中。



「あ。ここ近いかも。でもどうだろ……芙祐好き?」


スマホをあたしに向けて、至近距離でこちらを見る。



うん、好き。



「ヤヨのことは大好き」



「……ば、かだろお前。いいから早く見ろ」




どれどれ?
今見るから怒らないでね。



ヤヨが見せてくれたのは、
ダーツやビリヤードやカラオケまで出来る漫画喫茶のホームページ。




「楽しそう。行く」



ダーツもビリヤードもしたことないけど、カラオケと雑誌とヤヨは大好きだもん。


うん、あたし、ヤヨとならどこでも楽しい。ベストアンサー。



「じゃあ、こっち」


ヤヨすごいよ。
一回も道間違えずに辿り着いたからね。



「頼りになるなぁ」



「言ってろ」


かわい。照れ隠し。




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