どんな君でも愛してる
 開いたエレベーターの前には、先に二次会にいってるはずのメンバーたちが、立っていたのだ。

 そして、浩一の頬にある後を見て、笑い出す者や項垂れる者がいた。

「やっぱり高萩でも、相嶋落とすの無理だったな。」

「はぁ~落とせると思って一万かけたのに!」

 浩一が瑠璃を落とせるかかけていたようで、次々にそんな言葉が飛び交う。

「あんた最低ね!みんながあんたに興味あるなんて思わないで。」

 瑠璃は腹がたって浩一を睨みながらそういった。

 落とせると思っていた浩一は、恥をかき顔を赤くしながら怒りだし、瑠璃に罵声を浴びせた。

「お前、傷物なのに偉そうにするな!可哀想だから相手してやったんだ。そんな傷痕が腹から胸まであったら、起つもんも起たねーわ!」

 その言葉の意味をみんなは分からなかったみたいだったが、悲しい気持ちになり、友達に挨拶もせずに、走り帰った。

 それから、今日まで会うこともないと思っていたのにと、考えていると、目の前に座る浩一は何かに気が付いたように、入り口を見ていた。

 瑠璃は不思議に思って振り替えると、そこには見覚えのある女性をエスコートする響介の姿があったのだ。
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