どんな君でも愛してる
mission6ー暁めぐみについてー
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 瑠璃は響介と暁めぐみの親しそうな姿が、頭から離れなかった。それと同時に、浩一の言葉が忘れられなかった。

ー東雲社長の花嫁候補者だよ。相嶋が社長にのめり込んだらいけないと思ってね。水曜日、あってるみたいだけど、所詮、セフレみたいな関係なんだからさ、勘違いしないようにな。忠告しとくわ。ー

 二人が瑠璃たちに気がつくことはなかったが、どこから見てもお似合いの二人で、瑠璃は思わず手を握りしめていた。

 曖昧な関係で、体だけの関係で、浩一の忠告で現実を思い知らされた。

 それでも水曜日の二人の時間は変わらず訪れる。

 響介に、直接何かを言われたわけじゃない瑠璃は、初めこそ疑問に思っていたこの関係にどっぷりはまっていた。

 抱くときに必ず傷痕にキスをし、いとおしく撫でてくれる行動に、瑠璃の心の傷も癒された。

 浩一に言われた言葉をずっと気にしていた瑠璃は、こんなにも傷痕を優しく触れてくれる響介を、本当に好きになっていた。

 だが、思いがけず響介の本音を聞いてしまい、奈落の底に突き落とされた。
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