誰かのための物語

3

その頃見る夢の中で、私は公園で女の子に物語が書かれたノートを渡していた。

部活の夏合宿が始まる二日前のことだ。


私は、彼女の物語のおかげで、誰かのためにがんばりたい気持ちが芽生えたこと、

自分の可能性を見つけられたことに対して感謝の言葉を伝えた。



 すると彼女は喜び、合宿に役立ててほしいと、物語の続きを少しだけ教えてくれた。



 そしてふたりはゆびきりをして、合宿後にまた会う約束をして別れた。




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