恋人は魔王様
しかし、ママ的にはツボの名前だったらしく。

「まぁ、素敵なお名前だわ。
 百合亜ちゃんにぴったり」

と、歪みまくった解釈をしていた。


どの辺が私にぴったりなのか、まるで分からない。


「ありがとうございます、お母様」

キョウが頭を下げる。

「こちらこそ、百合亜ちゃんのこと宜しくお願いしますね。右京さん」

ママはにこやかに微笑んでいた。



ウェイト ア ミニット プリーズ!!!

私は心の中で叫ぶ。



いったい、今ここで、何のやり取りがなされてしまったのだろう……

 


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