この恋が罪だとしても


「ごめん、もう見たりしないから」


もう、視界に入れないように努力する。

それで、この恋心も消えてくれますように。

きみを好きだという気持ちも、雨と一緒に流れていけばいいのにな……。


「……昨日」


もう、言葉を交わすことは無いと思っていた矢先、泉くんは言葉を続けてきた。


どうして……?

泉くんは、私に見られるのさえ嫌なはずなのに、どうして声をかけてきたりするの?


どうしていいのか分からず、私は何も言えずにいる。


「昨日、なんで……雪乃のこと助けたりしたんだよ」

「…………」


あぁ、そういうこと……。

私が北園さんに近づいたりしたから、泉くんは文句を言いたかったんだ。



< 61 / 262 >

この作品をシェア

pagetop