この恋が罪だとしても



「きゃっ……」

「あっ、わ、悪い……」


倒れかけた私を、とっさに泉くんが受け止めた。

――トクンッ。

嘘……泉くん、私のこと受け止めてくれたの?

絶対に、私が転んでも見て見ぬ振りすると思ってたのに。


「憎む相手にも、優しいなんて……」

「お前……」


私の呟きが聞こえたのか、泉くんの声が震えたのが分かった。

そんな泉くんから私はそっと離れる。


優しくなんて、しなくていいのに……。

態度は変われど、泉くんの優しい根本は変わらないんだな。


「…………」


私は無言で、八雲の方へと歩みを進めた。




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