君は君のままでいて
「桜の妖精だって言ったのは紳ちゃんよ?オレはそこからとっただけ。」
孝行のにやけ顔がムカつく。
「オレがこの学校に進学しようって言わなかったら、会えなかったんだよ?」
さっきから何が言いたいんだ。
恩着せがましい奴。
中三の時、俺には進学したい学校がなかった。
入れればそれで良い。
ある日、進路希望調査書の期日が間近に迫り俺は迷っていた。
そしたら、孝行が言ったんだ。
「西高でしょ」
勝手に高校名を書いて、にやりと笑った。
「絶対おもしろいから」
「なんでそんなに自信満々なんだよ」
西高には特徴がない。
進学校でもないし、部活もこれと言った強みはない。通学距離は俺の家からは自転車で20分くらいだろう。
近くもないが遠くもない。
もっと近くに高校はあるし、わざわざ西高を選ぶ理由もない。
孝行は何が気に入ったのだろう。
「オレがいるから」
は?
「運命の出会いがあるかもよ?」
「っんだそれ」
孝行のにやけ顔がムカつく。
「オレがこの学校に進学しようって言わなかったら、会えなかったんだよ?」
さっきから何が言いたいんだ。
恩着せがましい奴。
中三の時、俺には進学したい学校がなかった。
入れればそれで良い。
ある日、進路希望調査書の期日が間近に迫り俺は迷っていた。
そしたら、孝行が言ったんだ。
「西高でしょ」
勝手に高校名を書いて、にやりと笑った。
「絶対おもしろいから」
「なんでそんなに自信満々なんだよ」
西高には特徴がない。
進学校でもないし、部活もこれと言った強みはない。通学距離は俺の家からは自転車で20分くらいだろう。
近くもないが遠くもない。
もっと近くに高校はあるし、わざわざ西高を選ぶ理由もない。
孝行は何が気に入ったのだろう。
「オレがいるから」
は?
「運命の出会いがあるかもよ?」
「っんだそれ」
