犬系男子×猫系男子と一つ屋根の下!?【完】
「玉城さんは、願い事何にしたんですか?」



隣に来て短冊を吊るす玉城さんに問うと、少し照れくさそうに笑って答えた。



「特に面白いこと書いてないよ」



覗いた短冊には「無病息災」の文字が。



「ふふ、玉城さんらしいですね」



「美羽ちゃん!ケーキ食べよ!」



玉城さんの短冊に笑みを零していると、シバくんがいつの間にかテーブルについて私を呼んでいた。



「あ!食べる食べる!」



七夕って、もっと普通に過ぎていくものだと思ってた。



少なくとも、今までずっとそうだった。
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