豹変カレシのあまあまな暴走が止まりませんっ!
「――嫌がれよ」

玲の、ぶっきらぼうな低い声が私の耳元で響く。
ついでに耳たぶをくわえるもんだから、うずっとして、身体がのけぞる。
その隙に、玲の手が背中に滑り込んできた。

「抵抗しろよ」

プツッと、ブラの解ける音。
そのまま彼の手が、正面の方へと動いて――


信じられない。
身体が、びくっと震えて。
声が。漏れた。


玲の顔色に、動揺が浮かぶ。
困ったような、苦しんでいるような、でもどことなく口元は嬉しそうに綻んでいて。

私がひとつリアクションを起こすたびに、玲はそんな矛盾に満ちた表情を浮かべて、もう怒っているのか喜んでいるのか、よく分からない。


ねぇ、玲。
こんなことして、いいの?
私なんかが相手で、本当にいいの?


服の裾がたくし上げられる。
玲の唇が、私のお腹をなぞってる。
その間にも、玲の手が私のスカートのホックを外す。

昨日、あの美人な人と、したばっかりでしょ?

私、全然可愛くないよ。
綺麗じゃないよ。
ぽっちゃりのぶちゃなのに。

こんな私と、しちゃっていいんですか?


二人の呼吸がだんだんと荒くなって、熱い吐息が混ざり合う。
意識が、ぼんやりとくぐもって、感覚が滲んでくる。
手のひらが、ぱくぱくと虚空を掴む。
本当に掴みたいのは、玲の手のひらなのに。


玲。
どうしてそんなに辛そうな顔してるの?

やっぱりやめるなんて言ったら、許さないからね?
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