イヌの幼なじみ

オテツダイ記念日

ヒマリがありがとうって言ったからかな。

ユキくんは毎日、ご飯を作ってくれた。

ありがとう、言ってよかったかも。

信じても…いいかも。

秋。

ユキくんが来てから半年は経った頃だろう。

「ヒマリ。いつも一緒に買物言ってたよな?」

「うん。」

一緒というか。

ヒマリのかばんにユキくんが入って

アレコレ指示出してたんどけど。

「自分で言うのもなんだが、おれ、重くねえか?」

「重いね。」

「うぐっ…!」

自分で言ったのに…何がショックなんだろう。

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