好きな人は幼馴染み
長い沈黙の後


「…わかった…
所で亜子?それ作ったの?」


追求する事をやめてくれたエイちゃんが
私の首元に指を差した。


そう、私は何をやっても鈍臭いのに
裁縫やアクセサリー作りや料理。
つまり家庭科系の事だけは得意で
私の唯一の取り柄なんだ…


シルバーを簡単に加工したアクセサリーで、これくらいなら学校へ着けていってもオッケーなので最近は肌身離さずつけてるお気に入りのひとつなの。


私はそれを首から外して
エイちゃんが見やすいように見せる


「うん。見て!
結構上手く出来たんだよ?」


「…うん、すげぇな…」


「ありがと!(笑)」


「…欲しいな…俺明日誕生日」


「えっ?こんなんでいいの?
明日、なっちゃんとお祝いするよ?」


「…うん、これがいい」


「こんなんで良ければあげるよ!
どーぞ!(笑)」


エイちゃんに
シルバーのアクセサリーを
手渡すと


「…サンキュ。一生大事にするよ…」


エイちゃんは
そのアクセサリーにキスをすると


「…アコ、つけて…」


と、言って私に差し出してきたので


「いいよ、じゃ、後ろ向いて?」


と、言ってエイちゃんが座ってる椅子を回転させて後ろ向きにさせると
アクセサリーをつけた。


仄かに香る香水の香りに息が止まりそうなほどにドキドキした。











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