Life
〓エピローグ〓
「よかった。母親になって、また変わった。こうして兄弟といれたり、パパやママと会えて。たくさん親孝行したいな。祐貴さんも、すごく楽しんでくれて。へへ、嬉しい。」

それからは、兄らもよく遊びに来る。
成長していく実祐菜、恵、芽衣。お互い自我に目覚めているものの、仲良しである。阿由葉は羨ましそう。阿由葉は恵を抱く。恵は阿由葉を見つめる。

にこっ。

「ママぁ、恵、笑ったよ。」
「お姉ちゃんに抱かれて嬉しいのよ。」

実祐菜と恵と芽衣が一緒にいると、三つ子のようだ。すやすや眠る3人。真ん中で眠る恵に抱きかかるように実祐菜と芽衣がいる。


亜希が沙織と結婚して、マスコミから報道が落ち着いた頃、
絢美はトイレにいる。

「生理…来てない…。」

絢美に1か月半程生理が来ていない。
トイレから出た絢美は、意を決して、祐貴に話す。

「祐貴さん…私…生理来てないみたいなの…。」

祐貴は、

「本当に!?」

と言って、絢美を抱き寄せる。

「?」

実祐菜は絢美にしがみつく。絢美は実祐菜を抱いて、

「実祐菜はママのお腹に赤ちゃんがいたとすると喜んでくれる?」

実祐菜はにこりと笑っている。


次の日、祐貴と絢美は病院へ行く。
長身の祐貴は目立ち、絢美もすぐにばれる。

「ごめん…すぐにばれる要因…私です。」

祐貴は絢美に謝る。絢美はにっこり、

「祐貴さんのせいじゃないよ。二人で歩けるなんて幸せだよ。」

手を繋ぐ。


「おめでとうございます。」

その一言だった。
絢美は涙。祐貴は、

「実祐菜がお姉さんになるんだよ。」

絢美は嬉しくてしかたない。


会計待ち、待っている間、祐貴は絢美のお腹を優しく撫でる。
二人は見つめ合う。

「史奈さんや、社長が子供達を見ているけど、帰ったらどう説明しようか。」
「みんな帰って来たら説明するよ。」
「お兄ちゃんもきっとそれを望んでいる。そう思って優しく送り出してくれたのだもの。」
「そうだね。」
「実祐菜より3つ下になるのかな?」
「そうだね。沙織さんと同じだね。」
「え?」
「朝聞いたよ。妊娠したかも?って。まだ検診してないからわからないけどおかしいってさ。そういやさ、兄さん結婚した
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