冷酷王太子はじゃじゃ馬な花嫁を手なずけたい
「それと、ヤニックをここに呼べ。リリアーヌもひとりでは心細いだろう。同郷のものと会わせてやれ」


ヤニック!?


「はい。すぐに」


そして王太子さまは出ていった。


「リリアーヌさま、ヤニックさまを呼んでまいります。おひとりで大丈夫ですか?」


問いかけに頷くと、コールはすぐに出ていった。
そして……。


「リリアーヌさま!」


血相を変えたヤニックが、すぐにやって来た。


「おケガをなさったそうで……。私がお守りしなくてはなりませんでしたのに」


眉根を寄せるヤニックに私は首を振った。
一緒にいたのならともかく、ヤニックは私が出ていったことすら知らなかったはずだ。

しかも、王太子さまの言う通り、無茶をしたという自覚はある。
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