一輪の花を君に。
#5
ーside中森ー


美空の、歌声は何よりも綺麗で、天使のような歌声はだった。



元々、美空の歌は色んな人から人気を集めていて、テレビデビューのオファーも来ていた。




でも、美空はテレビデビューをしたら勉強ができないことを理由に、そのオファーを断った。





美空らしいといえば、美空らしいよな。





美空の帰りを、1時間近く前から待っているけど一向に帰ってくる気配がなかった。





妙な胸騒ぎを覚えた。






「七瀬先生、美空のバイトの帰りはいつもこんなに遅いんですか?」






「そろそろ帰ってくると思いますよ。少し、お店の手伝いをしている時もあるので。」




お店の手伝いとはいっても、時間はもう22時を過ぎている。





明らかに、遅すぎじゃないのか?





「心配なので、電話かけてみます。」





七瀬先生に、そう伝えてから俺は美空の携帯に電話をかけた。






しかし、電話は一向に繋がらず電源が入っていないということが分かった。





「中森先生!」





「あ、大翔君達。美空の行きそうなところ分かる?」





香音「やっぱり、まだ帰ってきてないんですか?」





大翔「俺も!探します!」





香音「私も。」






「2人は、もう夜も遅いしここで待っていて。美空が、戻ってくるかもしれないから。大丈夫、きっと探してくるから。」





大翔「でも。」





「七瀬先生、大翔君達のことをよろしくお願いします。」




「分かりました。」





「中森先生、少し待ってください。」





後ろから声がして、振り向くと千鶴先生がいた。






「私も、一緒に探します。私の責任でもありますから。」







「ありがとうございます。」
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