柏木達也の憂い

そして、その週末

俺はワクワクした気持ちと、緊張感を伴って美智子さんの家に訪れていた。ほんとは、ちょっといいレストランでなんて思ってたけど昨日美智子さんから

「明日、家でお祝いしよ」

って声をかけられたから。

久々に二人で過ごせる時間にワクワクしつつ、これから美智子さんに言おうとしていることに緊張もしていて。

「いらっしゃい」

インターフォンを鳴らすと、穏やかな笑みを浮かべた美智子さんが迎えてくれた。思わずぎゅっと抱きしめると「コラコラ」と言ってたしなめられてしまう。

なんならこのままと思っていたのに。

残念に思いながらも、思いっきり美智子さんの匂いを吸い込むことで、欲求を押さえるのに精いっぱいだった。

そして、リビングに入ってテーブルの上をみてびっくりした。


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