甘い媚薬はPoison
大丈夫かって声が聞こえて、目を開けたら蓮くんがいて、ギュッと抱き締めてくれて……。
あれって、夢じゃなかったの?
だって……蓮くん凄く優しかったよ。
倉庫にいたときは寒かったけど、蓮くんが抱き締めてくれたら身体が温かくなって心も温かくなって……。
それから、ずっと何か温かいものに包まれていたような……そんな感覚がした。
でも……覚えてるのはそこまでだ。
「なんか……足がスースーする」
不意に身体に違和感を感じて布団の中を覗くと、驚いたことに下は下着しかつけていなかった。
「嘘……」
フレアスカートにタイツ履いてたはずなんだけど、自分で脱いだ記憶もない。
「しかも上は……蓮くんのトレーナーっぽい」
ブラはつけてるみたいだけど……この状況、普通に考えたら着替えさせたの蓮くんだよね?
下着姿見られた~‼恥ずかしい~‼。
顔の熱が急上昇して真っ赤になる。
すでに彼と身体を重ねておいて恥ずかしがるのは変な話かもしれないが、それとこれとは話は別だ。
あの時は、部屋も薄暗かったし……。
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