未来(あした)が来るなら、ずっとそばで笑ってて。
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果てしなく広がる広大な砂漠。
その中を伸びる一本の道を砂塵を舞い上げながらジープは走っていく。
その前方から吹いてきた一陣の風は、ジープに乗る二人の男の髪を一瞬だけ激しく躍らせる。
そのうちの一人の流した涙を攫って、すぐさまその後方に飛び去ってゆく。
風はやがて砂漠の中の街にたどり着き、その街のただ一つの診療所の窓から中に飛び込んで、机の上に置いてあった古ぼけたスケッチブックをぱらぱらとめくった。