常世(とこよ)の花嫁様

狐の国へ

ーーー私、、、何かいけない事ーーーしたのかな?

約束したのに…勝手に決めたから?

突き放すような冷たい彼の言葉が、何度も私の頭を支配する

大切にするって言ってくれてたよね?

あんな言い方しないで欲しかった…

愛しているとも言ってくれたのにーーー

私が、たとえ何をしても絶対にそれは彼が許してくれる物だと勝手に思っていたから

もっと真剣に謝っていたらーーーちゃんと受け入れてくれたのかなーーー?


ーーーその夜は涙に濡れて、、、中々眠れなかったーーー


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翌朝

夜鬼は私の前に姿を現さないいまま、、、私は狐の国へと出発した

リン『塔子様ーーーこの度の事、姉の非礼、、、深く深くお詫びを申し上げます』

瞼が腫れぼったくなっている私を見て、リンが深々と頭を下げる

塔子「リンさんが謝る事なんて何一つないよ!本当に!だから気にしないで」

作った笑顔を向けても私の思いはずっとモヤモヤしていた

梅ちゃんは何も言わずに、私の手を握ってくれている

。.。.+゜*.。.*゜+.。.。。.。.+゜*.。.*゜+.。.。

ここ、鬼の国は穏やかな春の国、、、前回は見る余裕があのカルのせいで1ミクロも無かったけど

こんなに美しい風景を見て、新しい地に行けるんだもん

楽しもう!!!

塔子「うわぁ!花々があんなに綺麗^o^あの花達なんて顔があるよ!!女の子達しかいないのかな?
不思議の国のアリスみたい!!!」

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