常世(とこよ)の花嫁様

九尾の世界

夜鬼は私が泣き止むまでずっと抱きとめてくれていたーーー


鼻水で綺麗な着物が台無しになったのに、、、いいよって、、、凄く凄く優しくって、涙がポロポロ次から次へと溢れでたーーー


あんなに誰かの前で大泣きしたのはーーー7つのあの時以来だったーーー


。.。.+゜*.。.*゜+.。.。。.。.+゜*.。.*゜+.。.。


夜鬼は言った、ここで珠ごと

アンリさんを諦めるーーーとーーー

リンさんは助かるーーーだけど、、、禍々しい力で苦しんでるアンリさんに私は目を向けたーーー


塔子「私が…中に入って何とかしてみる!!」

夜鬼『だが…それは、、、上手くいけばアンリは助かるだろうーーー
でも、失敗したら、誰も助からないんだぞ?リスクが大きいーーーお前にそれだけの覚悟はあるのか???』

塔子「私!もうあんなの嫌だ!!誰も失いたくない!!!」

真剣に夜鬼の目を見て、ハッキリと言葉で思いを伝えよう!!私の、意思と覚悟を!!

夜鬼『だったら、、、時間がないーーー俺がこれから言う事を、塔子にはして貰う、いいな?』

夜鬼は私を信じると、我儘を聞き入れてくれたーーー

塔子「うん!」
コクリと頷くと、私は夜鬼から作戦を聞く

溢れ出る澱みの力を夜鬼が暫くの間抑えて、私はその間に中に入るーーーそして、服従させ、中の九尾を外へ引っ張り出し、夜鬼とリンで九尾を再び珠に封印し直すのだとか、、、


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