常世(とこよ)の花嫁様
リン『あ、す、すいません、、、夜鬼様。。。』

リンなんて、夜鬼へのお酌、少しこぼしてしまっている。。。

ーーー出会ってすぐから、ずっとあのズルズルだったからなぁーーー

大好きなマスコットキャラの中の人がおっさんだったくらいのダメージは受けてそうだ

トラウマになってなければいいケド…


私は生唾をゴクリと飲んで。。。
正座し、三つ指をついたーーー

ーーー。。。
『まぁ本当にお美しいわ…』『あんな愛い娘が人間界に…おったとは…』『主様は変わった趣向の持ち主じゃからのぉ...どうやって手に入れたのやら』『今夜の晩餐かいの?』

ーーー。。。
色々思考が飛び交っているが、緊張している私の耳には全く届いてこなかったーーー


小さい頃、珠子さんに茶道を教わっていて良かったな

塔子「あ、あにょ…(か、噛んでしまった…)あの、命を助けて頂いたのと、、、お風呂まで頂いてしまって、、、
本当にありがとうございました。お礼をいいます」

仰々しく、丁寧に、、、
深く頭を下げて、顔を上げたーーー


あの時は落ち着いて見る余裕がなかったから、改めて対面したらよくわかるーーー


あぁ、この人(妖)は別世界の生き物なんだなぁ、とーーー


何というか、美しすぎるのだーーー


息を呑むほどに。。。


妖艶で、こんなに綺麗な人を私は今まで見たことがない。。。


男の人、なんだけどーーーね


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