常世(とこよ)の花嫁様
それから、ポッカリとあいた天井の穴から見える星を
大の字になって2人で見た

ーーー

この変わった体質のせいもあって

友達はいなかったから...

すごく会話が楽しくて、、、


出会ったばかりなのに、今までの出来事、全部、彼に話してしまっていた。。。

塔子「...うわぁぁぁーん!!」

すると、ずっと泣かないように我慢していたのに、、、
体の内側から、、、
沢山の熱い涙がこぼれ落ちた

謎の男の子『これ…やるよ。お守り』

そんな私を見かねたのか、彼は自分の手首につけていた
若葉色のブレスレットを外して

私の腕につけてくれる

小さな薄水色の勾玉が1つついていて
それがキラキラ透き通って光り
とっても綺麗だった

ーーー
私は涙をゴシゴシ拭って
その手を空にかざしたーーー

塔子「…私……一生!死ぬまで大事にする!!」

謎の男の子『お前、大袈裟』

塔子「ーーーっ?」

クスクス笑う彼の手が

優しく、私の頭を撫でた

温かくてーーー気持ちいいーーー


ーーー次の瞬間ーーー

緊張の糸が切れたのか、今までの眠気が一気にきた私は

パタリと
眠ってしまった。。。


そして、、、次に目が覚めた時には

知らない病院のベットの上で、、、


ーーー

その後は、警察の人が来たり
色々大変だったーーー


私は診断の結果、記憶喪失の行方不明者と言う扱いになり

その後は、、、施設に迎えられた

ーーー暫くして
あの少年の事が気になって…
看護婦さんに尋ねても、何も掴めず…

残されたのは、このブレスレットと淡い思い出だけだった、、、


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