【続】Slow Magic~その後の2人~
最後にクレームブリュレを食べて、にっこりな私。
「俺、今まで・・・いじわるばっかでごめん。」
また急に真剣な表情。
隆介らしくない。
「そのままの隆介が好きなの!」
私がそう言うと、
隆介の表情は変わり始める。
「ほほ~!言ったな、美亜。じゃあ、そのプリンみたいなヤツ、俺に口移しで食わせて!」
何を言い出すかと思えば・・・
ランチの時間より早いからまだ満席ではないけれど、3組ほどのお客さんがいた。
それに、厨房から丸見えの席だし!!
「ほら!俺のこと好きなんだろ!できるだろ!」
隆介は、人前でイチャイチャするのが嫌な人で
外では硬派なはずなのに!!
私は、隆介が好き。
こんな隆介が好き。
周りを見回して・・・
誰も見ていない瞬間を狙って。
パク!
口に含んだクレームブリュレを・・・
隆介へ。
「よく出来ました。うめ~!」
隆介は、味わいながら・・・
手を伸ばして、私をなでなで。
ドッキーン
今の顔、かっこいい!
なんだか、またまた隆介に恋しちゃってる、私。