生徒会の甘い罠
そう言ってベンチから立ち上がってあくびしながら中へ入っていった。


基本瀬良さんの話は信用しないことにしてるので。


口の中が苦く感じてきた。


みっちり歯も磨いてきたっていうのにーー。


「おはよう」


瀬良ショックに打ちひしがれている時に巧さんが手を振ってこちらに来た。


二人とも何とか到着はした。


「どした?目が怖いぞ」


「…………ちょっと目にゴミが…………。もう中に入ります?」


「時間ないし入るか。ちなみに、今日は割り勘はなしだからな」


「いいんですか?」


「男に二言はない」


男性って貸しを大きく返そうとするのが多いなあ。


お言葉に甘えて身を委ねてしまうんですけどね。


ここからは、切り替えてデートモードに突入するから。


デートの後のご褒美も密かに…………お願いします!!





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