生徒会の甘い罠
ここでドアをノックする音が。


巧さんのご両親だな。


窓の外は真っ暗。


風も吹いてなく怖いほど静かだ。


「いい?」


ドアを半開きにしたのは巧さんのママさんだ。


「なんかあった?」


「今外見たら雪がどっさり積もってて、車出すの無理だし、沙弥さんがよければ家に泊まった方が安全だなって」


私の勘が外れました。


「らしいけど、どうする?」


「親には私から伝えますので、お願いできますか?」


「巧、そういうことだからあなたは床にでも寝なさい。それと、沙耶さんにケーキのクリームとってもらいなさい」


なんと!まさかの援軍!!


「…………わかった」


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