進メ!
私が心の中で、顔も知らない誰か達に敬礼している間に、美希はずんずん教室内に入り込んでいく。
まるで、獲物を見つけた動物みたいに女子グループに近付くと、何事か話した後に戻ってきた。
手早い。
「例の男子生徒、今部活行ってていないんだとさ。部室棟の方に行ってみるか」
「・・・・・・美希、すごいね。知らない人にも簡単に話しかけられて」
「は? ・・・・・・いや、別に、普通だろ?」
私が尊敬の眼差しを向けると、しらっ、とした顔で言い返された。
ちょっと傷ついた。