進メ!
「良哉、っていうんですか、あの人」
「そうそう。栄留(えいど)良哉。我が総合格闘技部の新入部員にして、期待のホープ!」
じゃじゃーんと爽やかな笑顔で、栄留を指し示す金髪さん。
・・・・・・しかし、けっこう大きな声で喋ってるのに、一向にこちらを向く素振りを見せない。
「あいつ、一旦集中すると、周りが見えない性質でさ。多分、聞こえてないんだと思うよ」
「そんなに・・・・・・」
そんなに打ち込めるのだろうか。
あの砂袋を叩くだけの作業に。