進メ!
「そうそう。この一週間くらいで、何人も女の子が告白しにきたんだけどね? みーんな一睨みして、『帰れ』、って」
「ああ、そういえばそんなことも言ってたような・・・・・・」
美希は、聞いた噂話でも思い返しているのか、誰にとも無くそう口にする。
「あれはビビってるだけだと思うけどねぇ。毛を逆立てた猫みたいになってたし」
「猫・・・・・・ですか。そう聞くと、なんか可愛いかも――」
「――俺がどうかしたか、幸人」
不意に、後ろからドスの効いた低い声がした。