フェアリーテイルを夢見てる
すっかり聞きなれたベルの音が室内に鳴り響いた所で、私はパチリと目を開けました。
そして素早く起き上がると、いつものごとく巧さんのベッドへと歩を進めます。
今日は彼はお休みですが、お仕事がない日も起床時間はいつもと同じなので、私の行動にも変わりはありません。
毎日リズム良く生活していないと体の調子が狂うということ、また、私の朝ごはんを提供する為に必ずその時間に起きるのです。
本当に、つくづく私は幸せ者だなぁ~と思います。
そして私は今日巧さんとお出掛けします。
ここから車で15分ほどの距離にあるクリニックに健康診断を受けに行き、帰りにお気に入りのカフェに寄ってお茶をするのです。
定期的に来るようお医者様から推奨されているということ、また、気分転換の意味でも、巧さんは一定の間隔を空けてお仕事が休みの日に私を外に連れ出してくれています。
行き先がクリニックではなく、美容室の場合もありますが、カフェでのお茶タイムは必ず予定の中に組み込まれているのです。
正直お医者様の診察を受けるのはちょっぴり憂鬱なのですが、その後に楽しいイベントが待っていますし、巧さんとお出掛けできる事自体は大変嬉しいので、頑張りたいと思います。
なので、まずは巧さんに起きていただかなければね。
「巧さん、朝ですよ~」
「……やぁ、おはようケイ子」