ほら、死ねよ。
そんなことを想いながら、俯く。

やっと、髪の毛が解かれた。

すると、ルイがギャハハ、と下品に笑った。

「確信犯じゃん!」

悔しさに、唇を噛み締めた。

トイレの小窓から見える、校庭には、他の男子と楽しそうに騒ぐ、小山くんの姿。

...ねぇ、小山くん。

あなたのせいで、あたし、こんな目に遭ってますよ?

切望の思いで小山くんを睨む。

けれど小山くんはそんなことに気付くわけもなく...。

あたしは自分が空虚な存在になった気がして、涙をこぼした。

「うふふ、この子、泣いてるわ」

変に甘ったるく、お嬢様気取りの女の声。

あたしはふいに顔をあげた。

____いや、正確には、あげてしまった。


ガツッ!


あたしが顔をあげると、あたしの顔に靴底が迫ってきた。

「あらま、ごめんなさぁい?足が当たってしまって」

花の取り巻きの、狭間 奈々花だ。

花の親と奈々花の親が仲良しらしい。

足が当たってしまって、じゃねーよ。

わざとだろ、なのに...。
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