となりのお兄さん

「ここが、私の家ね。何も無いところだけどゆっくりしてってね」

と言い梓くんを家に上がらせる。

「リビングで待ってて!直ぐ作るから!」

梓くんと聡さんの返事も聞かずに私はキッチンへ走る。

「さーってと!」
何を作ろうかなぁ・・・。
材料はいっぱいあるし・・・ハンバーグかなぁ。
一番無難だし。

あ。嫌いなもの聞くの忘れてた!

「二人共!」

私はリビングに行き嫌いなものなど無いか聞いた。
二人共無いようだった。

「良かった」

じゃあハンバーグと、小松菜の煮浸しかなぁ。あ、そうだ!ハンバーグ焼いてる間にスープも作っちゃおう!

数分後、梓くんが来てまだかよー。と最速してきた。

「まだ、10分もたってないよ!?」

「でも腹減ったんだよ・・・。」
と項垂れる梓くん。
私はため息も付きつつぴとりと梓くんの口にチョコレートをつけた

「つめてぇ!」

「これで我慢ね。夕ご飯食べられなくなったらダメだから。」

梓くんは、ちぇっ、と言って素直に帰った。

「おっと、そろそろスープできたかな!」

ハンバーグもいい色になってきた!
煮浸しは、もう少し味が染み込まないとダメかなぁ・・・?
時間かかるな・・・。
よし、これはあした、にして今日はほうれん草のバター炒めにしよう!
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