となりのお兄さん
ヤバいヤバい…!
二人っきり、帰りは二人っきり!
どうしよう…!

「大丈夫?顔真っ赤だよ?風邪?」

と、聡さんに聞かれ私は首を横に振った
聡さんはそう?とだけ行ってまた前を向く

「あ、ここでいいです」
梓くんはひとつのマンションで止まった

「早いね!?」

「早くねーよ、20分は歩いたぞ?」

「ほ、ほんと?」

私焦って時間感覚も狂ってきてる!?
そうして、梓くんと分かれ帰路につく

「あ、熱いですね…!」

「そう?涼しくない?」

聡さんは、笑って言う
そして、聡さんはあっと何かを思い出した声を上げる

「さっきのは、なにか飲み物が欲しいって合図?」
と、聞いてくる
わたしは、思いもよらない返しにぽかんとする。
聡さんは気づかなくてごめんね?と、いい近くの公園に寄る。
聡さんは、私をベンチに座らせて、此処で待ってて!と自動販売機に飲み物を、買いに行った

「ここって、近くに、自販機あったっけ?」

私が腕を組んで悩んでいると目の前に人がたった聡さんかと思い顔を上げると
金髪の男性が、立っていた

「えと…?」

「可愛いね、1人?俺と遊ばない?」

そう言うと男性は、グイッと私の腕を引っ張った

「や、ちょっと!人待ってるんで!」

「いーじゃん!俺と遊んだ方が楽しいよ!」

「いたっ…」

引っ張られる力がどんど強くなる
「やめてください!」

「早く来いっていってんだよ!」
男性は、口調が荒くなり力ももっと強くなった

「や、やめて…!」

すると、力がが弱まった
ぱっと横を見ると聡さんが立っていた

「手、離して」

男性は、はぁ?と言って力を強める
すると聡さんはその手を叩き払った。
聡さんは、私を抱きしめて男性を睨んだ
その時の顔はいつもと違ってとても男らしく怖い表情をしていた
男性は、足早に逃げ去った

「大丈夫!?僕がそばにいなかったせいで…」
と、自分を責めているみたいだった

「大丈夫です」

「とにかく、ここから出た方がいいね」

私は頷いて、聡さんと一緒に公園を出た

少し歩いてから聡さんは手を出してきた

「手繋いだ方がまだ、牽制にはなるだろう?」

「けん、せい?」

「さっきの男みたいな人に近寄られないでしょ?」

私はコクコクと首を振る
聡さんは笑って手を握る


家に帰るまで私はドキドキしていた。
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