君が嫌いな君が好き
「あんたのモテ自慢なんて誰も聞いてないんですけど…」
呟くように言い返した私に、
「ああ、そうだったっけ?」
彼はふーんと呟いた後、ウイスキーを口に含んだ。
「幸せになりたいとかって言って騒いでたけどさ、まずは卑屈な自分の性格を直すことから始めたら?
あんた、絶対に彼氏いない歴は年齢ですって言うタイプでしょ?
その卑屈で、悪いことは全て人のせいだって騒ぐその性格を直さなきゃ、幸せになることなんて無理だからね?
彼氏どころか抱いてくれる男すらも現れないから」
彼はそう言ってスーツの胸ポケットに手を入れると、そこから財布を取り出した。
「じゃあさ…」
財布からお札を出した彼に向かって、私は言った。
「そう言ってるあんたは私のことを抱いてくれるって言うの?」
自分でも何を言っているのだろうと思った。
呟くように言い返した私に、
「ああ、そうだったっけ?」
彼はふーんと呟いた後、ウイスキーを口に含んだ。
「幸せになりたいとかって言って騒いでたけどさ、まずは卑屈な自分の性格を直すことから始めたら?
あんた、絶対に彼氏いない歴は年齢ですって言うタイプでしょ?
その卑屈で、悪いことは全て人のせいだって騒ぐその性格を直さなきゃ、幸せになることなんて無理だからね?
彼氏どころか抱いてくれる男すらも現れないから」
彼はそう言ってスーツの胸ポケットに手を入れると、そこから財布を取り出した。
「じゃあさ…」
財布からお札を出した彼に向かって、私は言った。
「そう言ってるあんたは私のことを抱いてくれるって言うの?」
自分でも何を言っているのだろうと思った。