君が嫌いな君が好き
「梅乃さん、聞きましたよ!

あの『TOKYO GIRL』の社長と一緒に仕事をしてるって!」

そう話しかけてきたエミちゃんに、
「まあね」

私はエヘヘと笑いながら答えた。

「あの乗りに乗ってる大手企業の社長ですよ!

さすが、梅乃さん!

もうプロの仲間入りですね!」

「ちょっと、私を褒めても何にも出ないわよ?」

「社長さんもすごいですよ?

今度、結婚するんですって!」

「…えっ?」

エミちゃんの話に私は耳を疑った。

今、何て言ったの…?
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