諦めた夢を古本屋『松岡』が叶えます

さんづけからのいきなり、呼び捨て!

 さっき会ったばかりなのに!

「面白じろがらないでぐださい。わだじは真剣に悩んでるんです」

 あ、と自分の口を手で抑えた。

 彼は私の頬を引っ張るのをやめて、コップを持ちお茶を飲み始めた。

「……どうしたんだ?」

 私は俯いた。

「俯いても分からないぞ。俺に言えないことじゃないだろ。笑ったりしないから」

「さっき、笑ったじゃないですか」

 彼は一口お茶を飲んでから言った。

「あれは、元気づけるためだ」

彼は、私にそう言ってきたが疑った。黒目を下に向けたり、私の目を見たり交互に見てくる。

しかし、松岡さんの様子を見ると真意でもある気がする。

 ジ―と彼の目を見た。
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