溺愛副社長と社外限定!?ヒミツ恋愛
偽りの代償


翌日、私の顔は最悪だった。

ほとんど眠れなかったせいもある。
腫れぼったい目はいくらタオルで冷やしても、いつもの状態にならなかった。
とはいえ、眼鏡を掛けてしまえば、そんなことすら誰も気づかないだろう。

ふと、首筋の赤い痕に気づいた。
京介さんが付けた痕だ。
指先でそっと触れると、それに連動するかのように胸にピリッと痛みが走った。

……どうしよう。

このままじゃ人目についてしまう。
ブラウスの襟では隠せない位置だ。
目を冷やしたタオルを当ててみても赤味が薄れない。

しばらく悩んだ末に、絆創膏を貼っておくことにした。

最低の終わり方だった。
嫌なことから目を背け続けた私は、最後まで卑怯な女だった。
真実を告げる勇気もないのなら、最初から身分違いの恋に手を出すべきじゃない。

いい印象のまま別れたいなんて、どれだけ自分勝手なのか。
相手を傷つけない別れなんか、ありっこないのだ。

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