涙の落とし物
「し~い~なぁ~?」
入口に仁王立ちをして眉間にしわを寄せています
「さ、さくら先輩…、おはようございます…」
視線をずらし苦笑しながら言った
「おはようございます…じゃないわよね~?」
じぃーっと目を細め言った。
「えっと…出勤まであと3分ありましたよね?」
「ないわよっ電話しても出ないし」
「えっ…あ、本当だ」
慌ててケータイを見ると5件程の不在着信
「とりあえず、準備早くして」
「は、はいっ」
バタバタと準備を始めた